:幻色

□未消去ing
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「キリさん?」







銀色の月と、満点の星空の下、浜辺を歩いて砂浜に腰を下ろした。押し寄せるさざ波の音に耳をすましていれば、いつの間にか時間を忘れていることに気がついた。


そう言えば、私と手を繋いで生活をしなくちゃいけなくなった、この世のメシア(救世主)の卵ことキリさんがさっきから何も言葉を話してないことにも気がついた。

あれ?もしかして

(寝ちゃったのかな)

座りながら?いやいや、それは器用すぎるだろ。

ふと彼の横顔を見てみれば、しっかりと起きていて…でもなんだか考え事をしているような…そんな表情。
どんな事を考えているかを知りたいけど、そんな事を聞くほど私に勇気はない。

(もう少し…)

待ってみよう。
















どうしたものか…

(考えれば考えるほど…)

どうしたらいいかわからない。
今、オレと手を繋いでるコイツ。


オレが手を離したら死んじゃうから手を繋いでるわけで…
半強制…いや、強制的に繋がされてる。
もし、オレ達がシスターの本部に着いたら…












離さなきゃいけないのか?










そうなる確率はないとも言えない。



それに、もしトロイがこの世からなくなったら、あんたは否応なしに離れていくんだろ?


そんな、まだ起こってすらない不確定未来像をシュミレートしてはソレを引き留める言葉を探してる。


(ろくな言葉がない)


自分のボキャブラリーに悲しんでみても、湧いて出てくるわけでもなし…






『いいじゃないか』


ふと、呟かれた気がした。


空耳か幻聴か(どっちも同じ様な物だけど)…一定間隔の言霊。引いては寄せて。引いては寄せて。


『彼女はそこにいるじゃないか』


月と星空の協奏曲が耳に響く。



『君の手が





掴んで離さないじゃないか』


楽しい時間なんてあっという間で…
気が付けば泡沫の夢。人生は一瞬の積み重ね。
不確定未来を想うより、今、この瞬間を楽しむとしようか。


壮大な宇宙の下で小さい事を考えててもしょうがない。
「なんとかなるさ!」


「!?」


声に出して言えば彼女はビクリと肩を震わせた。
ビックリしたのか、目を大きくしてこっちを見てる。


そして、しばらくしたら、ニコリと笑って


「そうですね」





握った手を強く握って、君の存在確認。あんたは確かにここにいる。


「よーし、帰るか!」


「はい!」


こころなしか、彼女も少し元気になったみたいだ。


月明かりの下、裸足で波打ち際をサクサクという足音が並んで歩く。






並んだ二人分の足跡が、波に削られて、海に消えてもあんたはここにいる。


(明日は晴れるな)


手の温もりが消えないように思いを込め。
“離さない”と言った決意が揺るがないように。














空を見上げた
(あ、流れ星)
(消えちゃいましたね)
(……消えてないよ)
(?)























後書き懺悔


こんにちはソラえもんです。


なぜだ…!?
上手く書けない!
いや…文才がないのは分かってます。
すいません。
駄文描いてすいません。
消そうかな。


いや!消さねぇ!
(なんのこっちゃ)


タイトルは未消去『アイ・エヌ・ジー』です

アレですね。



駄文ですね。



コメントとか…


よかったら…!笑




『ソラえもん。下手くそだけど頑張れ』的な笑


同情コメント、バッチコーイ!




でわ

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