:幻色
□君色sky
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道のわきに木が立ってる。
その木陰に二人座って、流れる時とほのかな風の中、手を繋いでる。
オレは寝そべって、あんたは木の太い幹に体をあずけてた。
ゆるゆると風が頬と葉っぱを揺らした瞬間、ほんのちょっとだけ強く握られたその手。
「誰の上にも、空はあるんですね」
アンタはそんなことを言ったよな。
一瞬、あんたが何を言ってるのかわからなかった。
「私の上にもあるんでしょうか」
あぁ。今理解したよ。アンタの言ってる空は“幸せ”とか“希望”とか“自由”とかっていうクサイ意味があるんだなって。
昔っから人って空を見上げて生きてきた。
透き通る青を見てたら悩んでる自分がちっぽけに思えて、頑張れる気になってくる。でもあんたはその空を見て何悩んでるんだ?
「ほら、私って今、キリさんにとって荷物意外なにものでもないじゃないですか。手を離せばキリさんはもっと自由に動けるし、ガゼルに狙われる心配もないし」
「もしかしたら私には空はないのかなって。“お荷物”っていう雲しかないんじゃないかって」
思っちゃったわけですよ。と辛そうに笑った。
「ふーん」
「すみません。ネガティブなこと言っちゃって。」
「まー…」
「へ?」
「あんたには無いもね。」
ほんのちょっと、意地の悪いことを言ってやれば、あんたは唇を尖らせた。
「ちょっとはカバーしてくれても…「でも!
オレの右手はちゃんと掴んでるつもりだけど。」
「…」
「木の下の青い空をしっかり掴んじゃってる。離せねェんだ。」
「じゃあ、もしそれを離したらどうなるんですか?」
「ん〜…?
雨、降るよ。すごい高確率で。」
分かるかな?
雨の意味。ニヤリと嫌みっぽく笑ってやれば、それに気がついたみたいで
「…降りませんよ」
「いいや降る。」
「降りません!」
起こるはずのない話に、耳まで真っ赤にして、目を潤ませるあんたを愛しく思った。
(離すなんてもったいない。せっかくのオレだけの特権だし?)
あんたは知んないかもしれないけど、オレ、嬉しいんだよ。空を一人占めできて。
離すわけないじゃん。
オレだけの空
(じゃあ聞くけど、あんたの左手は何つかんでんの?)
(……雷ですかね)
(え?なんでオレの頭見ながらソレ?)
後書きと書いて懺悔と読む
はい、初めてのキリエル小説です。
ヤッパダメだ。
午前4時に起きて書いてるようじゃダメだ。眠くてしょうがない。
文の内容がおかしいことが何となく分かるのに、確かなことが分からないっていう可愛そうなソラえもん。
あれです。要約すれば『私はお荷物で、足かせでしかない。キリさんにとっちゃ、いてもいなくともいい、むしろいないほうが自由なのに…』
とエルーさんは超ネガティブ。
でもキリさんは
『あれ?オレの右手は幸せ掴んでるつもりだけど。そう思ってるのはオレだけ?あんたを青空(幸せ)だと思ってるのはオレだけ?』
みたいな感じです。
因みに雨は涙のことで…キリさんがエルーさんの手を離せば泣くだろーなみたいな!
((;´Д`))
雷はキリさんの髪の毛の色と髪型のことです笑
ソラえもんって超めんどくさ!
文才ねー!
すいません。もしかしたら撤去するかもしれませんが、とりあえず展示です。
感想とかくれたら本気で嬉しいです。
でわ