あびすってる。

□第2話 いざ、撮影へ
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場所を変えここはミーティングルーム。時刻は8:00をまわった。それと同時にヴァンが部屋に入って椅子に座り、今日の予定を話しだした。

ヴァン「おはよう諸君。ちゃんと間に合ったようだな。…ん?ルーク。まだ仕事が始まっていないとはいえ寝間着のままとは関心できないな。」

ルーク「う…すみません。…ゲホッ。」

どうやら間に合ったようだ。だがまだパジャマ、髪はボサボサのところを見ると食べ終わってすぐにここへ来たのだろう。

アニス「でもすごいよねぇ。8時2分前にご飯を口いっぱいに詰め込んでここに飛び込んできたときにはびっくりしたよ!寝坊さえしなければこんなことにはならないんだけど♪」

ジェイド「まぁあまり関心はしませんがあの状態で間に合うとは私も思ってはいませんでしたよ。」

ティア「口のものを飲み込み終わったのも兄さんが来る寸前だったわね。全く、汚いわ。」

口々に言われ小さくなるルーク。でも自業自得なのだから仕方ない。

ヴァン「…これからはもっとゆとりをもって間に合うように。それではこれからの予定を言う。」

みんな話すのをやめ、ヴァンの言うことに耳を傾ける。

ヴァン「まず撮影する順序を説明する。撮影は旅をしてきたとおりにやるのではなく撮影する箇所を抜き出して行う。そしてはじめはナム弧島というところで見れた9個を優先して撮影する。」

言い終わるとルーク達はナム弧島で見た思い出を思い浮かべ、六神将達はわけのわからない顔をしている。

ナタリア「なぜあなたはナム弧島の存在を知っているのですか?私達しか知らないはずでは…」

確かにあの場所を知っているのはルーク達6人+1匹のみだ。

ヴァン「私もどんな場所かは知らない。だがローレライがそういう場所があり旅してきた一部が見れると伝えてくれてな。どのあたりのものが見えたのかも教えてくれたのだ。」

一体ローレライはどこまで知っているのであろうか。

ガイ「だがその映像はナム弧島にあるのだからそれを使えばいいだろ?なぜそこを撮影するんだ?」

ガイが最もな質問をする。

ヴァン「そこで見える映像は体験した本人達しか見れないらしくてな。使えないのだ。それにその見れる映像は印象の強いものが多い。初めての撮影にはわかりやすいところから行ったほうがいいだろう。」

結局はすべて撮影しなくてはいけないらしい。

ルーク「ってことは今日は『オープニング』かぁ…。でもあんなの経験した記憶がないけどなぁ。」

まぁそうだろうけど…。それについては秘密事項ということで☆

ルーク「管理人うぜぇな…。しかもいい加減だし!」

ジェイド「ルークの独り言はさておき、あれは撮影するのに時間がかかりますね。今日中にすべてを撮るのは無理ではないですか?」

ルークを軽く流しすでに撮るのに必要なことを聞くジェイド。

ヴァン「それについては心配ない。今回はつなげると長いが1つ1つはとても短いため大掛りな道具を使用しなくてすむ。そのため移動には必要最低限の物を積んだアルビオールで行う。だがオープニング以外は1つが長いため明日からはフェレス島での移動となる。」

説明を終えるとわかったと返事をするように眼鏡をクイッと上にあげる動作を行うジェイド。どうやら納得したようだ。しかしルークが納得出来なかったのか隣のティアに小声で尋ねた。

ルーク「(おいティア、いくらアルビオールで移動したとしても今日中には無理があるんじゃねぇか?)」

ティア「(でもそういう設定じゃないと1話に収まらないわ。それぐらい空気を読んでわかってちょうだい。)」

ルーク「(管理人の事情かよ。…ホント適当だな。)」

まぁここはいわゆるパラレルワールドみたいなものだからこんな設定でも通るものは通るのさってことで。

2人が話し終わるとほぼ同時にミーティングが終わりそれぞれ準備をするために部屋に戻った。しかし戻る前ヴァンが六神将を止めた。

ヴァン「お前達どうしたのだ。このページでは空気ではないか。」

シンク「アンタがでしゃばり過ぎなんだよ。」

アリエッタ「アリエッタ達、ヴァン総長のわかりにくい説明しなくてもそんなことわかってたです。」

ラルゴ「空気とは聞き捨てならないな。俺達はこんなバカな発言に付き合いきれなかっただけだ。」

ディスト「この華麗なる私が今この時まで出てこないとは何事ですか!」

リグレット「閣下、フォロー出来ません。」

六神将は言いたいことだけ言って部屋をでた。ミーティングルームには少し震えているヴァンが残され立ち尽くしていた。

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