あびすってる。

□第3話 発音は大切
1ページ/9ページ

ジェイド「まぁこれくらいでいいでしょう。」

朝、キッチンにて満足そうな顔(といっても笑ってはいない)をしているジェイド。彼の目の前にはたくさんの料理がならんでいる。どうやら今日の料理当番はジェイドのようだ。

ジェイド「館内放送は…これですね。『皆さん朝食の準備ができましたのでリビングへ来てください。あ、ちなみに3分以内にこれなかったものは…ミスティック・ケージをお見舞いしますので覚悟していてください♪』」

放送を終え、静かに自分の席につくジェイド。しかし静かなのはそこだけで館内は放送が終わった瞬間から騒がしい。原因はわかっているのだが。
それはさておきこの生活に入って一週間が過ぎた。メンバー達も慣れてきたようでだいぶ過ごしやすくなったようだ。
こんな解説をしている間にメンバーが慌ただしく次々とリビングに集まってきた。
キッチンに集まった人はと言うと、

ティア「大佐!物騒な放送を流さないでください!」

と思ったとおりのツッコミをするものもいれば、

アニス「だめですよぉミスティック・ケージなんて。朝なんだからもう少しレベルの低い譜術じゃないときついですよぉ♪」

と少しずれたツッコミをするものもいる。
それを見ていた者はと言うと、

シンク「前から食えない奴だとは思ってはいたけど…アンタ達も大変だね。」

ガイ「言うな、余計悲しくなる…。」

とジェイドの恐ろしさを改めて知る者や過去の経験などから自分や旅したメンバーに同情する者もいる。

ナタリア「取りあえず席について他の人を待ちましょう。」

とナタリアが話題を終わらせてくれたおかげで重い空気までにはいかなかったのが唯一の救いだろう。本人にその意志があったかは別として。
そしていろいろあったが無事に朝食を終え、朝のミーティングの時間になるまで各々の部屋で過ごしましたとさ。

え?いろいろって何?って?
それはねぇ…
ちゃんと3分以内に来たのにミスティック・ケージまではいかなかったもののサンダーブレードをかまされたディストさんがいたりー…
2分57秒とギリギリに来たためミスティック・ケージの詠唱が始まっていて顔を歪ませすぎるアッシュさんがいたりー…
3分02秒と時間オーバーした為急いで入ってきたにも関わらず特大のミスティック・ケージを受けたルークさん(+巻き添えでミュウ)がいたりー…
朝食でジェイドが作ったことで料理になんか入ってるんじゃないかとみんな青い顔で食べてたりー…

まぁ至って普通だね!
コイツ等にとっては。

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ