あびすってる。
□第2話 いざ、撮影へ
1ページ/13ページ
ミュウ「すごいですの!リグレットさんは料理が上手ですの!」
朝になり予定表どおり7:00に朝食を食べはじめる。今日の料理当番はリグレットのようだ。
ティア「教官は前に一度私に作ってくれたことがあるけどその時もとても美味しかったわ。」
アニス「本当だ、おいしい!なんていうの、『おふくろの味』っていうk」
リグレット「アニス…、もう一度今の言葉を言ってみろ。」
そう言うとアニスに向かって銃を突き付けるからアニスは慌ててわけのわからないまま謝った。どうやらリグレットに『年をとっている』に関連する言葉は禁句のようだ。
朝食も終わる頃、ふと思ったのかナタリアがこんなことを口にした。
ナタリア「そういえばルークがいませんがどうしたのでしょう?」
イオン「髭やハムもいませんね。」
確かに今ここにルーク達はいない。
ラルゴ「(髭!?ハム!?)…総長やモースは俺達とは別の場所で生活をするらしい。」
あの2人は別のところにいるらしい。でもあんなムサ…年配の方と一緒に過ごすのはキツイだろう。最も髭より年配者がここに泊まっているが。
ミュウ「ご主人様はまだ寝ているですの。起こしたけど先に行ってろって言って起きてくれなかったのですの。」
朝の寝起きの悪さは例え死にかけても治らないらしい。そんな話をしているとすごい音がしてそのあとバンッと食堂のドアが開いた。
ルーク「朝食しちまったけど朝寝坊食べ終わってないか?」
一同「…ハァ!?」
わけのわからない言葉と共に起きてきた髪はねまくりのルーク。やはりみんな何を言っているかわからないようで表情を曇らせる。
ガイ「『朝寝坊しちまったけど朝食食べ終わってないか?』ね。もう朝食終わるけどルーク食べないのか?」
ガイがさっきの解説も加えてルークに言う。
ルーク「食べるに決まってんだろ!だけど朝食食べれるのか?時間に間に合わなかったけど…」
言い終わると同時に暗くなるルーク。確かに予定表には朝食までに起きることと書いてあった。
リグレット「…本来ならば朝食抜きになるが今回は初日で説明も不足していたから特別許してやろう。だが今度遅れたら容赦せず抜きにするから覚悟しておけ。」
そう言うとルークの分の食事を持ってきて食べ終わった者の分の片付けをはじめた。その後ティアが立ち上がり『手伝います!』と言い、ついていった。
ルーク「…ミュウ、なんで起こしてくれなかったんだ!今日は何とかなったものの本来なら朝食抜きだぞ!」
ミュウ「みゅうぅぅぅぅ…、ミュウはちゃんと起こしたですの。ご主人様が先にいってろって言ったですの。」
どうやらミュウに朝言ったことは記憶にはないらしい。
アッシュ「こんな小動物に頼らなければ朝起きられないのかテメェは!だからいつまで経っても屑のままなんだよ!」
アリエッタ「アッシュも朝食食べる寸前に来たです。あまり人のこと言えない…です。」
ルークが朝寝起きが悪いのはどうやらオリジナルの悪い部分を色濃く受け継いだかららしい。アッシュがルークより早く起きれるのはプライドが遅く起きることを許さないのだろう。
ルーク「アッシュだってやっぱ起きてきたばっかじゃないか!なんだよその髪!」
アッシュはいつもと違い前髪を下ろしている。(まぁ寝ている時まで上げていたらヤバイが)その上ルークほどではないが髪がはねている。セットする時間がなかったのだろう。
ジェイド「さて、私は先にいきます。こんなバカに付き合っていたらミーティングに遅れてしまいますから。」
そう言うとさっさと立ち去ってしまった。それを聞いた他の者も思い出したようにして早足で部屋を出ていった。部屋にはみんなが出ていったことに気付きケンカをやめた赤毛's+αが虚しくいた。
アッシュ「…俺も行く。遅れるのは御免だ。テメェも早く食わないと今度こそどうなるか知らんぞ。」
そう言って部屋を後にする。ケンカよりも間に合うほうが優先らしい。最もそれが普通なのだが。
ミュウ「ご主人様、がんばるですの!もうすぐミーティングがはじまるですの!」
ミュウの声と食べる音だけが響く。ルークは返事をする暇もなく急いで口に詰め込んでいる。はたして間に合うのだろうか。
そしてミーティングの時間を迎えた。