Deaths'tag
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―知念side――
「知念!早く!」
「ハァ…っ待ってよ山ちゃん…ここら辺で少し休も?」
「え?まぁここまで走って来たし…いいよ。少し休もう。」
僕と山ちゃんは一緒に逃げて来ていた。
僕らは鬼が放たれてから走りっ放しで…僕は体力の限界だった
僕らは丁度窪んでいた岩に腰掛けた。
「にしても亀梨君達…何を考えてんだろうね?」
「ホントだね…僕らも殺されちゃうのかな…」
うつむき加減に呟く。
「知念!縁起の悪いこと言うな「だって!殺されない補償なんてどこにもないじゃん!」
「それは…そうだけど…」
山ちゃんも俯く。
「見ーつけた…」
不意に僕の声でも山ちゃんの声でもない異質な声が聞こえ、反射的にその声の方を向く。
「あか…にし」
「おいおい先輩呼び捨てにしちゃいけないんだぞ〜?」
赤西君はヘラヘラ笑いながら立っている。
「アンタなんか…人間じゃない…ただの狂った獣のくせに!」
「山ちゃん!煽っちゃダメだよ!」
「知念の言う通りだよ〜?下手に怒らせると俺何するか分かんないし。」
赤西君はそう言うと一歩ずつ近寄って来た。