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□傀儡女 ー断章ー
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「どうしたの?気持ち良い?」


粘膜を擦り上げる指を不規則に動かしながら、カカシは云う。
問うまでも無く秘唇から滴る滑りが全てを物語っていたが、カカシは敢えて言葉でそれを煽った。


「どうせ洗うなら汚してからにしようか?薬の残った体じゃまだ欲しいんでしょ…此処に」


カカシの指が大きく内側を嬲った。
楼内に女の嬌声が韻く。
カカシの指の動きに併せて粘膜はぐちゅぐちゅと粘着質な音を立て、滴り落ちた滑りが掌を伝う。
ずるりと引き抜かれた指は僅かの光を受けてぬらぬらと光っていた。


「これだけの刺激でこんなにする程欲しかった?」


指の間を繋ぐ滑りの糸を目前に晒して笑う。
カカシは女の顔を上に仰がせていた手を離すと忍服の下履きを緩め、勃ち上りかけた雄をその滑った掌で扱いた。


「挿れて上げますよ、ちゃんとね」


そうして扱いた雄を濡れて口の開いた秘唇に宛てがい、入り口を嬲ると、逃げるように女の腰が揺れる。


「まだ抵抗する気力なんて残ってたんだ?
 ──でも、挿れたら啼くんでしょ?」


カカシはくつくつと揶揄するように笑って
逃げた女の腰を引き寄せた。
女は短く抵抗の言葉を発したが、カカシはそれを無視して宛てがった雄をゆるゆると中に挿れてゆく。
カカシの指によって解されたそこは薬の効果と相俟って、無抵抗に雄を受け入れて行った。


「ナカはこんなに無抵抗の癖に、まだそんな目で俺を見るの?」


挿れながらカカシは抵抗の色が残った女の目を覗き込んで云う。
入り込んだ内側は熱を持ち、侵入した雄を誘う様に脈打っている。
その矛盾が一層カカシの加虐心を煽った。

根元まで雄を秘唇に埋めながらも、カカシは律動する事無くまだ滑りの残った指で女の後穴をくすぐる。


「そう云えば──こっちの掃除は、まだだったよね?」


熊の精子掻き出してやるよ。と
無遠慮に二本の指を一気に捩じ込んだ。




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