08/13の日記

21:56
弱くても情けなくってもいい、頼っていいんだよ、だってその為にオレはいる!(芭録)
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【手形の裏書き】



せんぱい、ゴメンね。


オレを抱き締めたミヤは、泣きながらそう言った。それは今までのミヤからは想像もつかない、まるで子供のような幼い弱さ。
きっと、ミヤがずっと隠していた心だった。
あぁ、辛かった気だね?
苦しかった気だね?
ひとり、ぼっちで。
ずっとずっと耐えてきた気だね、ミヤ。


「…ごめ、っ‥なさ…い」


バカだなぁ…こいつ、何謝ってんだよ。
お前が謝ることなんて、なんにもないのに。
オレはこんな事でお前のことを怒ったりしないし、嫌ったりなんか…絶対しない気なのに。


「オレ、あんたに、迷惑ばっかかけてる…!」


嬉しい気なのに。
強がりばっか言うお前が、頼ってくれて。
だれにも頼らないお前が、オレを頼ってくれた。
やっとお前のちからになれる時がきた気だね?って、オレはわらって。

あぁ…、やっと
ホントウのお前を抱き締めてあげられた。


「――ね、ミヤ。オレね
今、すっごく嬉し気!!」


なぁ、ミヤ。たとえばさ?この腕がオレを騙すものだとしたって、全然かまわない。お前にいつかすべてを奪われる日がきても。オレたちの「今まで」が、ぜんぶ壊れても。
オレは、後悔しない気だよ。すべてを覚悟して今、この手をとったから。



― ― ― ― ― ―



「ミヤ〜!お前また、女の子捨てたんだって?噂になってる気だよ〜。」
「え?違いますよ、だってオレ誰とも付き合ってなんかないし。」

「だって…お前、あんなに女の子と電話してるとき愛してるとか言ってた気じゃん。」
「そりゃ、いいますよ。あの後その女とデートでしたから。…言っといたほうが、すぐラブホに連れ込みやすいっしょ?(笑)」

「な!」
「――それにオレ、誰に対しても本気だとか浮気しないだなんて言ってませんもん。…勝手にマジになって騙されるほうが悪いんスよ。」



…だまされる方が悪い
お前のいつも言ってる口癖。だから覚悟して、オレも、この手をつかむ。

もし裏切りたくなったら、迷わずに去っていけばいい。
他の女とはちがう、
それだけが唯一オレがお前に示せる


『証明』



だいすき、ミヤ。


 

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