09/04の日記

00:30
屑牛風・実録2
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友人Α→ 牛さん
月駛 → 屑さん



【一線までの道程?】


久しぶりの牛尾とのデート。朝から散々、遊びまくったオレたちは互いに少しぐったりとしながら、
あてもなく車で移動をしていた。


「無涯〜‥ねぇ、これからどうする?」

「…あぁ、どーするか?もう行くトコねーしな。」

「そうだね〜。…あ!じゃあさ、僕の家なんてどうかな?」


「……なに!?‥い、家だとっ!?」

「うん。‥え、嫌…?」


いきなり、家だと…!?
コイツは一体なにを考えているんだ…!?
まして今は平日の真っ昼間だぞ?コイツの家族が、居るわけがない…!!

ハッ……‥!!

も、もしかして…?

誘って、いるのかっ…!?


オレは隣で運転をしている牛尾を見ながら、ゴクリと唾をのんだ。
付き合いだして早、5年。未だ『清いお付き合い』を続けていたオレ達だったが…!
とうとう、その日が来たのだ…‥!!
オレは覚悟を決してドキドキしながら、口を開いた。


「…い、いいぞ。それで。ならば、何処かで飲み物とか菓子でも買ってゆくか…?」

「…ん〜。別にいいよ!ジュースはないけど、水ならあるし☆」

「………み、水??」

「あ!だから、そうじゃなくて…『山の水』ね!」


や、山の水ッ…‥!?
なんだそれ…!?


「―…!あぁ、分かった!ミネラルウォーターの事だなっ!?」

「そう!それ!お父さんが汲んできたんだ〜。」

「なにっ!お義父さんが?そうか〜‥。そういえば、どこの山の水なんだ…??」

「ん〜…。忘れた!どっかの山から汲んできた、なんか普通の水だよ☆」


どういう水だよ、それ!?奴の言動に色々と疑問は
残るが…。
いつもの事だと言い聞かせて、オレは話を続けた。


「…そ、そうか。しかし、汲んできた天然水とはめずらしいな。お義父さんは、登山にでも行ったのか?」


「うん。なんか会社の用事で行ったついでに、汲んできたんだって。」

「お義父さんは、なんの仕事をしているんだ?」

「…え?うーん。なんだったっけ?確か、電話がなったら女子社員の子に『電話だよ』って教えて、他にはやる事なくて、えーと…たまに、おイモを掘る仕事だって!」


なんだそれ!!?
一体、どういう仕事なんですかそれは…‥!?
というより、ホントに仕事なのかよそれ…‥!?


「…‥そ、そうか(汗)」


会話に脱力しつつ、隣にいる牛尾を見る。
オレの視線に気付いて、にっこりと笑う牛尾。

あぁ、もうどうでもイイ。とにかく今日、オレはコイツと一線を越えるのだ――…。



数分後。奴の家にあがり、奴のお義母様とご対面。
今日も今日とて、
『清いお付き合い』で終わったオレ達だった…‥。



おわり☆




なんとなくですが、お友達の家にお呼ばれされるとドキドキします。

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