08/10の日記

19:27
屑牛短文
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【良言耳に痛し】 屑牛


「そうやっていつまでも、一人で悩んでテメェせめてても、仕方ねーだろ。」
「…うん。」
「だから、坊っちゃんはキライなんだよ。
そうやってすぐ偽善者をきどるからな。」
「…!ぼくは、そんなつもりじゃ…」

「同じだろ。よくオマエを優しくて善い人だなんてほざいてるヤツがいるが‥、とんだ節穴だな。
大体、テメェは決してやさしくなんてねぇぞ。
――ただ、甘いだけだ。」
「…‥」
「わかったら、ぐずぐず悩んでんじゃねーよ。
少なくとも、オマエのせいじゃない。」


素直に「気にするな」って言えないの…?
そう思ったけれど、口にはしなかった。彼の飾らない言葉がなにより耳には痛く、なにより胸に響く。



【嘘】 中学屑牛


嘘は嫌いだ、と君が言った。
「じゃあ、僕のことも嫌いになる?」

一瞬でかけた言葉を、喉元あたりでグッと飲み込んだ。嘘なんて、ついてない。
『…‥ただ、君に言ってないだけだ。』

そんな呪文を心のなかで唱えながら、僕は嘘を張りつけたような顔で曖昧にわらった。



【破壊欲】 屑牛


壊してやりたい。
お前の笑顔、お前の信じているもの、あの時オレが守りたいと思っていたキサマのすべてを。
今は、完膚なきまでに粉々にしてやりたい。
その誰も踏み入れられない聖域さえも。泥にまみれたオレの足跡で埋め、汚し尽くしてやりたい―――。

お前の意志など関係なく、汚してグチャグチャにしてやる。
そしてお前が壊れて何もできない人形のようになったとき、はじめてオレはお前のことを愛しいと素直に思えるだろう。



【幻想恋歌】(屑→牛)
 
 
貴方にもしも逢えるのならば、幻でいい

逢いたいの     



もしそれが、現実ならば声は掛けられないだろう
今でも好きなのだという最低な本心を伝えるなど、許されるはずがない。


だから幻でいい


もう好きだ等と言って
困らせる必要はない
そして何度巡りあえる運命があったとしても、
オレはお前に背を向け続けるだろう

それが唯一、オレがお前に出来ることだ


だから

幻でいい
逢わせてくれ   
 
 
 

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