#3

□とわの硝子球
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ありがとうと言って
抱き締めてくれた
胸がぎゅっとなる

あなたのためじゃない
きっと保身のためだよ
傷つくのが、怖いんだ

それは脆い硝子球だと思う
手に持ちながら私は
接し方がわからない

でも、もしかしたらね、
それはそんなに脆くないのかもね
私は壊れるところを見たけれど

もっと丈夫で
たとえ私が壊そうとしたところで
びくともしないのかもしれない

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