拍手謝謝♪
↓はおまけの(私にしては)短めなギャグ小説,の続編です(ぇ)。
お暇でしたらどうぞ。
第1話は現在文芸部に置いてあります(ぇ)。
ご利用は計画的に(仮)
〜アスVSシン(アスシンじゃねぇよとしつこく主張)〜
朝。
アスラン・ザラはあまりの息苦しさと暑苦しさで不快まみれに目が覚めた。どう考えてもその原因である真っ黒い塊を,
「……一辺死んでみるか?」
躊躇いなく引っつかんで壁に投げ飛ばした。
★ROUND2★決別カウントダウン★
「……ってェー……何すんだ,このハゲ!! 」
壁にぶつけられた黒い毛玉は,ボフン!といい音を立てた後,床までずれ落ち,ふてぶてしくも文句を言う。
本当に痛かっただろう。手(前足?)で背中をさすりながら,涙で潤んだ目でこちらを見上げ,睨んでくる。
アスランはざまぁみろ,とばかりに満面の笑み。昨日信じられないような運動神経・大立ち回り(迷惑)を演じてくれた彼も,どうやら値気が弱点のようだ。今度からウサ晴らしは眠っている時にしてやろう。そこまで考え,アスランは眉間に皺。
「……何で俺が今後もコイツと一緒なこと前提で考えなきゃならないんだ」
今すぐにでも別れてしまいたいのに。こんな,得体の知れない二足歩行犬(然も喋る)!!
「聞いてんのかよこのヅラ!今,体弱い俺を殺す気だっただろ!?動物虐待!!人非人(にんぴにん)!!」
「誰がヅラか。第一お前の何処をどう取ったらか弱いっていうんだ?初対面の俺に飛び蹴り喰らわせたくせに」
「この目見ろよ!真っ赤だろ?アルビノって言って,短命種のシンボルなんだぞ!!」
「……アルビノ=白化個体……全体的に色素の薄い,例えばお前なら毛が白くなきゃならないんだぞ。お前,逆に真っ黒じゃないか」
「あー腹減った……飯(メシ)まだ?」
「聞け」
基本的に,この犬に“人の話を聞く”という発想はないらしい。……本気(マジ)に殺したろか。
「用意してくんないなら,人目を引く玄関の前で足を家側頭を道路側にしていい感じに餓死してやる」
「お前最悪だな」
身に覚えもないペット虐待の汚名を着せられるなんて冗談じゃない。
我が物顔で羽毛布団に寛ぐ(くつろぐ)小犬を残し,アスランは1人キッチンへ向かった。
合い挽き肉のハンバーグ(香辛料たっぷり)。
茄子の素揚げ。
チキンカレー。
和風ドレッシングのサラダ。
ホットミルク。
そして,デザートに夏みかんと柚子のシャーベット。
「……何コレ」
「見て分からないのか?朝食だ」
「こんなの食える訳ないだろ!テメー,俺が犬だと思って馬鹿にしてんだろ――――!!」
言うまでもなく玉葱たっぷりで,然も香辛料がふんだんに使われたハンバーグ。
カラッと揚げられた茄子は,たっぷりの葱と柚子ポンで和え(あえ)られている。
ヨーグルトにつけられた鳥笹身と,玉葱,そして隠し味に大蒜(ニンニク)の仕込まれたチキンカレー。
ツーンと柑橘系独特の香りをさせ,生玉葱やピーマン等がふんだんに使われたサラダ。
舌が焼けそうな迄に熱々なミルク。
明ら様に柑橘類ベースなシャーベット。
「ご馳走だろう?」
「うるせー!!俺を殺す気か!!」
「まぁ落ち着け,ホットミルクでも飲んだらどうだ」
「こんな草食ドン臭野郎(※牛)の分泌物なんて飲めるか!!」
(※牛さんゴメンナサイ)
「ハンバーグはどうだ?肉だぞ」
「玉葱まみれだしスパイス効かせ過ぎだ!鼻,イカれちまうだろ!!」
「そう言わずにホラ,こっちの肉も美味そうだろ?特売品(然も冷凍)だけど」
「だから,玉葱もスパイスもヤだっつってんじゃん!!……ゎあアぁああァッ!!に,大蒜くせぇッ!近付けんなハゲ!!マジ殺す気かよっ」
「大蒜の臭いがダメなのか?ホラ,こっちはさっぱりしてるぞ」
「……ぐぇえっ!み,蜜柑臭ぇ!葱迄入ってんじゃん,いらねぇよ!!」
「お前馬鹿だな。蜜柑じゃなくて柚子だ。これも自信作だぞ」
「うぎっ……だぁからこのニオイ,ダメだっつってんじゃん!ふぇえっ……この……鬼畜S属性のド変体野郎ぉおぉおおおぉ!!」
余すことなく巡らされた嫌がらせの数々,遂にシンは涙目で食器をぶちまけた。
ぐすぐすと目をこすりつつしゃくり上げる様はちっぽけでいじらしく,その手の輩が見たら可〜愛〜い〜!!とか叫んで抱っこして撫で撫でorイイ顔してんじゃんもっと苛めて泣かせてやる!!とか何とか己の欲望に走ってしまう所だが(……)如何せんアスランはそのどちらでもなかった(だってどうでもいいから)。
「…… だったら……なかった……ッ」
「……?」
ポツリと呟いたシンの言葉に,アスランは疑問符。何やら,名前を言ったような気がしたのだが,聞き取れなかったのだ。
泣き腫らし赤さの増した目は,此処ではない何処かを見ている――。
然し,そのことも別にアスランはどうでもよかった(ぇ)。
……何か釈然としない気がするのは,天地神明にかけて気のせいだ。
↑※言葉の使い方間違ってます。
アスランは,溜め息をついて席を立った。
「……食べ物を粗末にしなかったことだけは,褒めてやる」
そう。苛立ち紛れにスプーンやら取り皿やらをぶっ飛ばしたシンだが,不思議に食べ物だけは無事なまま,食卓に並べられたままだったのだ。
「……食べ物は粗末にしちゃダメだって,言ってたから」
どこかやるせなさが滲んだようなシンの言葉,気にするもんか。
俺は,コイツとはもうこれ以上関わらないんだ!!
1人決意を新たにするアスラン。……話進まないじゃん(爆)。
「そろそろ目も覚めただろう。ポスター作るから手伝え」
「ぽすたぁ?」
「お前の里親を探す。小犬1匹ぽっちなら貰い手くらいあるだろうが,一応その足りない頭で自分のセールスポイントでも考えておけ」
そうだ,さっさとおさらばして貰おう。俺の平穏な日常のために。
アスランは不本意ながら憎らしいクソ犬を腕に抱えて自室に向かう(※足跡つけられたらかなわん)。
「セールスポイント?いくらでもあるよ。俺可愛いし〜毛並みふっさふさだし〜いい子だし〜大人しいし〜賢いし〜あと舌使いが絶妙だってさ1分で昇天させてあげられるよv試す?試す?」
「……死んでもゴメンだ」
案外訳ありな過去を持っているかもしれない,生意気犬シン。
成り行きで拾う羽目になったけど一刻も早く手を切ってしまいたい学生,アスラン。
進展のないまま,翌日には決別します(ぇ)。
「ねぇところでさっきのって洒落?“シンでもゴメン”」
「……お前は俺にどう言って欲しいんだ……」
〜終わった?〜
★あとがき★
☆シンは絶対犬属性だ!!という管理人の個人主張その2でした。
犬,大好き(シツコイ)。
アスランと仲良しなシンより,向きになって噛み付くくらいのシンが好き。
気分でコロコロ態度が変わるシンが好き。
……え?アスラン?
……このサイトではいじめてばかりだったから,ちょっとマシな位置について貰いました(そうか?)。
出てきた料理は主に私の好物です(爆)。
あとこっそり(?)某アニメの決め台詞をパクりました。
一つ御詫び。今回キラ登場予定でしたが,想いの外長くなっちゃったんで次回に回します(何)。
……続くんですよ。……亀更新ですが(汗)!!
☆そんなこんなで此処迄で読み込んで下さった方々,本当にありがとうございましたv
★おまけ★
「……はむはむはむ……」
「……おい……お前さっきから何やってるんだ」
「アンタも食う?んまいよ(さっ)」
「これは……俺がお歳暮で貰ったマ○ハのハム!?何勝手に引っ張り出してんだ!返せこのガキ」
「いいよ。顔貸して?ん,口移しv」
「……誰がするかぁあぁあぁあ(裏拳)!!」
「……ってぇ――何すんだよ!アンタが飯(メシ)くれなかったからだろ!?」
論点そこじゃないし。
〜今度こそ終わった?〜
1/5