★特設部屋(仮)★

□■海ニオツル記憶■
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★★Shinn Side★★










「……僕も此処へは,初めてだから――」



 その寂しげな菫色の瞳の先にあるのは,何なんだろう。

 儚い笑顔に胸が締め付けられる。

 たった1度だけの出会い。

 もう会うこともないだろう。



 思い出の中,1番綺麗な場所にしまっておこうと思った。











【0】










「――やっぱり,レイも連れて来ればよかった」

 浜辺に,たたずむ少年が1人。

 やや癖っ毛気味な黒い髪を,潮風にさらして。

 血のような真紅の瞳は,同じ色の瞳をした少女のことを思い,物憂げに細められる。

 自分になついてくれた,守ることの出来なかった少女。

 1人で海を見ていると,どうしてもそのことが思い出される。

「――帰ろう」

 此処にいても,暗い気持ちになるだけだ。

 引き返そうとして――。

「……?」

 何か,ちょっと丸太のようなものが打ち上げられているのに気付いた。

 って。

 人じゃないか!!

 丸太だなんて思ってごめんなさい……っ!

 少年シンは,慌てて駆け寄った。

 真っ黒くて,何かベルトとかごちゃごちゃ付いてる服。サブカラーは赤。水を含んでいるせいで,少し重々しかった。

 髪の毛はチョコレート色で,マユのと似てると思った。

 うつぶせてるから,顔までは見えない。

「……死んでる……?」

 恐る恐るしゃがんで様子を伺ってみる。軽く肩をたたいてみる。反応がない。

 でも,死んでいるにしては,怪我はしているものの綺麗な体。まだ,助かるかもしれない。

 だとしたら,えーと……そう,心肺蘇生しなきゃ。

 こんな,いかにも息苦しそうな服……すぐに緩めてあげないと。

 じゃなくて!そっちも大事だけど,まず,気道の確保だ!

「失礼します……」

 聞こえていないだろうけど,一応声だけかけてみて。

 その身体に触れて,見た目よりも華奢だったことに驚く。肌の冷たさにも。

 手首を取って脈の確認。冷え切った体温で想像は付いていたが,やはり脈はなかった。心臓が止まってから,どのくらいたったのだろう?

 体に負担をかけないように,注意深く反転させる。

 水気を含んだ長めの前髪がぱらりとこぼれて,見えた顔に,言葉をなくす。

「……!!」





(続くよ。)
自分,シン視点担当です。
普通に書いてて恥ずかしかったです。
助けて下さい!!
でも,何だか今回は妙に筆が進んじゃってルーズリーフ4枚分です。怖っ。



こんなんでよかったですか??



シン君,キラを発見。
此処でツッコんではいけない所。

@シンとステラ,瞳の色(微妙に違う)
Aフリーダムの残骸(流れ着いてる筈)
Bパイロットスーツ(着てただろぉっ!?)

等。

その他疑問に思っても,出来るコトならそっとして置いてやって下さい。
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