明
□『運命学園納涼之巻』
1ページ/5ページ
まー何かてきとーな時代のどっかその辺に,運命学園があったと仮定したって下さい(もうコレ決まり文句でいーや)。
***運命学園納涼之巻***
1.[あれ?]
真夜中の学校。
それは,不思議の集まる場所。
「ねー,見付かったー?」
「ちょっと待ってくれ……あったあった!やっぱり此処だったんだな〜」
薄暗い教室の中,2人の少女の声が響く。
「だったら早く帰りましょ!先生に見付かったらまた何か言われちゃうわよ」
「ああ……そうだな。サンキュ,ミリィ。付き合わせて悪かったな」
「いいわよ,別に。(何か面白そうだったし)」
「……今,何か言わなかったか?」
「別に?」
「そ,そうか……」
懐中電灯を手に釈然としない顔をしているのは,カガリ・ユラ・アスハ。性格→口より先に手が出るタイプ。金髪に琥珀色の瞳。弁当箱を忘れたのを夜になって思い出し,慌てて取りに帰って来たのだ。
もう1人の少女はクラスメイトのミリアリア・ハウ。ハニーブラウンの髪にマリンブルーの瞳。性格→パッと見面倒見のいい人(腹の底はどないかなっとん)。1人で行くのが怖いと言うカガリに付き添って来たのだ。
「でもどうして私なんて誘ったの?キラは?」
キラ・ヤマト。茶髪紫瞳。両親の離婚により別々に暮らすことになって苗字も異なるが,カガリとは双子の弟(兄?)にあたる。
進学に乗じて家を飛び出し,無理矢理キラの元に転がり込んだカガリ(勿論同じ学園)。今では歩いて25分のアパートにめでたく仲良く2人暮らしだ(既に親の反対完全無視)。
「言えるわけないだろ!私はなぁ……『しょうがないなぁ,カガリは……』って口では言わなくても絶対思ってるだろキラ……って時のあの慈しみ溢れた笑顔が,何て言うかもうホントにダメなんだ!」
「ああ……分かる気がするわ」
「夜中に出歩くなんて言ってみろ。間違いなく付き添いを申し出て来て尚且つ無垢な瞳であの笑顔を向けてくるに決まってるんだ!ああ……考えただけでも――」
「ゾッとしてきた?」
「いや……押し倒したくなってきた」
「そっちかよ」
カガリ・ユラ・アスハ(16)。筋金入りのブラコンである。
可愛らしい外見,性格もいたって素直で人付き合いもいいってなもんで,クラスメイトは勿論全校生徒,教職員の中にも隠れファンがいる,キラ。まぁ,そんな要素を差し引いても正直彼女のキラ馬鹿ぶりには砂を吐きそうな(ってどんなもんよ)ものがある。
「でさ,今日の皿洗い当番はキラだから,コレ(弁当箱)出さなかったら絶対バレるトコだったんだよな〜。は〜よかった」
「じゃ,そろそろ本当に行きましょうよ。早くしないと流石に鈍感なキラでも気付く頃だと思うわ」
「だな!明日の弁当係はキラだから拗ねられて昼飯抜きは勘弁だ。あ〜明日のおかずは何なんだろうな〜♪」
「いいからハイ,歩いた歩いた(ぐいぐいぐい)!!」
ミリィは惚気(のろけ)モードに突入したカガリを無理矢理教室から押し出した。
月明かりに照らされた廊下は静かで青白い。足音が嫌に反響して聞こえる。昼間の校舎からは想像もつかないような物寂しさ。
つまり何が言いたいかって言うと。
いかにも何か出そうだよね,みたいな。
(まだ1は続きます。)
☆更新遅〜!!
ゴメンナサイ。夏にはUPさせるつもりだったのに。
この調子だと季節外れもいいトコだ……。
一応リク小説です。
たの殿,ありがとうございました!
☆たの殿(6666輪目)リク『キラとアスランで学園物小説』
☆……何処がやねん!!
と自分でツッコみを入れながらまだ続きます。