明
□『充分』
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『充分』
1[朝から突っ走ってみる。]
タタタタタタ。
バッ。
ボフッ!!
「キラさぁーん!!おはようございますv v」
「Σ//うひゃ!?なっ何!?」
アスカ家の朝は,毎日こんな感じに明ける。
シン・アスカ。黒髪紅眼。朝っぱらから愛する妻(睡眠中)めがけてタックルをかます程元気いっぱいな16歳。
キラ・アスカ。茶髪紫眼。夫の過剰な愛情表現に戸惑いつつも結構まんざらでもなかったりする19歳。
いわゆる新婚さんである。
ふとんにくるまったままのキラに乗り上げたシンは,朝の挨拶とばかりに口付けをしてくる。
キラはおとなしく受け入れていたが,そのキスが段々と濃厚になってきたのと,手がいつの間にか服の中まで忍び込んできたのに気付いて(ふとんの上からなのに何て器用なっ!)あわてて抵抗する。
「待って……ねぇ!まさか,朝から?ダメだよ,てか昨日もシたじゃないか!!」
「うん。今からシよ?」
「んっ……ふ……ってー―!!ダメダメ!ダメだって言ってるじゃん!はーなーしーてー!!」
「何で?別にいいじゃん。キラは俺のこと嫌い?」
「き,嫌いとかそー言うんじゃなくて……ι」
返事に困るキラ。
こういう時,シンは子供だなって思う。変な所で無邪気で,我がままで,行為に及ぶ時もかたやゲーム感覚だ(ぇー)。愛を疑っているわけではないが,こう頻繁に求められたのではたまったものではない。
シンが納得する理由を考えなくては。
「疲れてるから」なんて言ったら,「ベッドの上なんだから寝たい時寝ていいよ」とか言ってそのまま押し倒されてしまう(←前科あり)。
「とにかくダメ!!」の一点張りだと,「俺のこと嫌いになったんだーー!!」と大泣きされて泣き止ませるのに苦労することは明らか(←その後慰める名目で結局スることになってしまう)。
ぐるぐる考えている間にもシンは愛撫の手を進めていく。
や……やばっ。ひょっとしてタイムアウト?
……タイム?そう!時間!!
「シン!こんなことしてていいの?もうすぐ出勤しなきゃいけない時間でしょ!!」
シンの手がぴたっと止まる。
……説得成功?
恐る恐るシンの顔を伺ったキラは,彼のきょとん顔を見て,そうではないことを確信する。
彼がこのあどけない表情をする時――撫で撫でしてあげたいくらい,可愛いとは思うんだけど。――ろくなことがないのを,キラは身をもって知ってしまったから。
ええ……もう本当に。色々とね……(遠い眼)。
「大丈夫。速攻でイかせてあげるからv」
さらり。
「何言ってんの何言ってんのきーゃー―!!」
予感的中。
はっきり言って腕力ではかなわない。うぅ……諦めるしかないのぉ?
説得なんて無理だ。
そうキラが諦めて身を任せようとした時――。
誰かが凄い勢いで階段を駆け上がってくる音が聞こえた。
(1はまだ続きます。)
☆朝から盛ってやがる(何)。
R指定とかの基準がいまいち分からず,表記に困る柳です(何)。
下ネタ発言してないしまだ15禁とかも程遠いよね?誰か親切な人教えて下さい。
☆お待たせしちゃいました。1234Hitの椎名殿リク,シンキラ←レイです。
え?レイですか。ちゃんと出ますってば……その内(ぇ)。
☆はっきり言って,シンはガキだと思う。
自分,姉を姉とも思わない弟妹がいるせいか,生意気なクソガキを見てると可愛くて仕方ないです。いじめてやりたいです。この野郎(悦)v
取り敢えず,この話のシンはそんなわけで思考回路がお子様です。でも手は早い(ぇ)。
長くなりそうな予感。4ページは確実にいっちゃうよ?このペースだと。暫くお付き合い下さいませ♪
☆所でシンって何歳よ?公式サイトのキャラクター紹介覗いたけど分からんし。前作の方が見易かったぞコラ〜〜〜〜(ぇえ)!!
てコトで勝手に設定しました。