明
□『運命学園納涼之巻』
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――カツーン。
不意に,自分達以外の足跡が響く。2人は反射的に互いにしがみついた。
「な,ななな……何なんだ?今の。気のせいだよな?な!?」
「ううん,私にも聞こえたわ……2人共聞こえたってコトは,幻聴じゃないってコトみたいね」
「あ゙ぁあぁ゙あのなぁ……人がせっかく気のせいってコトにしようとしてるのに,何もそんな,ダメ押しするコトないだろぉおっ(泣)!?」
カガリ嬢,結構色々ギリギリらしい。
「私は事実を言ったまでよ」
「ひぃぃ〜……(( ̄□ ̄))……あ,アレだ,テケテケさんとか言うヤツかな……?」
恐怖のあまり顔文字交じりっすよ旦那(って誰だ)。
「違うでしょぉ〜。テケテケさんって言ったら足なしで廊下を疾走する妖怪よ。足跡を立てるなんてそんなまさか」
一方割と能天気に構えちゃってるミリィさん。きゃらきゃら笑って余裕ですな。
「やめてくれぇ〜!!何とか対策が取れそうなお化けを思い付いたのに……違うって分かったら怖いじゃないかー!!!!」
因みに最もメジャーなテケテケさん対策→しゃがむ(上半身だけだから頭上を通り過ぎていくさね)。
「やぁねぇ。まだ未確認生物と決まったわけじゃないわよ?用務員さんか誰かかもしれないじゃない。あ,はたまた泥棒さん?」
「そうやって畳み掛けるのもやめろぉ〜〜!!さては確信犯か!?それで楽しいのか!?ええ!?」
「あ……でももし未確認生物なら……シャッターチャァーンス!!」
「ってミリィ,何処に持ってたそのカメラ!!」
ところでアンタ等帰るんやなかったん?怖いんならくっちゃべっとらんとさっさーせんかいな。
「狽ヘっ!そうだった。此処を出るぞミリィ!」
……ナレーションとコンタクト取るの禁止〜。
「え〜。勿体無い……」
「秤スがだコラ!!」
しぶるミリィを引きずって疾走するカガリ。意外と器用。
一刻も早く此処から立ち去りたい。
面倒なコトに巻き込まれるのはゴメンだ!!
だがそうは問屋がおろしちゃくんねぇ。
ものの5秒と経たない内に,耳を劈く(つんざく)悲鳴が夜の校舎に響き渡った。
(まだ1は続きます。)
☆未確認生物=UMA。写真とか売ったら高く売れるに違いない。
運命学園のミリアリアさんはスクープ根性入ってます。面白そうとか言ってたのも絶対ネタの気配を感じていたんだ。間違いない!!
そしてカガリさんはなんとなくお化けは苦手って設定。EXE版ロックマンみたいなイメージ。って言って分かる人いるのか?
いなさそ〜。
☆次ページでようやく登場キラ&アス。
☆どうでもいいけど『運命学園』ってネーミングどうにかならない?書いてて恥ずかしい(ぇ)。