ハンへ部屋
□君はこの輪で掴まえていたい。
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『うわぁ……さすがに寒いで……』
『すげーっ!!雪だ雪だ!!真っ白だー!!はははっ、息も真っ白!』
身を刺すような寒さに体をすくめた僕とは真逆に、ドンヘはたたっと小走りに走ってまだ誰も触れてない雪をすくって笑顔を浮かべている。
『ドンヘ、手袋もしないで触ると凍傷になっちゃいますよー?』
そう僕が言うと、ドンヘはにかっと笑って『そしたらハンギョンヒョンが治してくれるでしょ?』と言って既に僕の手がしまわれていたモッズコートのポケットに手を突っ込んで、もう1度へへっと笑った。
本当に可愛い君。
『あっ、ハンギョンヒョン、マフラーが取れそうだよ。』
ドンヘが手を伸ばし、直してくれたのは昨日僕がヒチョルヒョン・ドンヘ・自分に買ったクリスマスプレゼントの紺色のマフラー。ちなみにヒチョルヒョンがボルドーでドンヘがモスグリーンだ。勿論、今この瞬間のドンヘの首にもモスグリーンのマフラーが巻かれている。
『はいっ、できた!このマフラー、長さとかちょうどいいよね^^ありがとう、沢山着けるね。』
喜んでくれて良かった。でも本当はそれ以外のプレゼントも用意してあるんですよ。