ハンへ部屋
□幸せなおいてけぼり
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『20日が光州でのステージ、入りが10時50分。そのあと大型書店で写真集購入者対象のサイン会3時間………バンで移動してCNNの歌謡番組に出演……』
マネージャーからもらったスケジュール表を手帳に書き写す。先1ヶ月分、殆ど空白はなくボールペンで黒くつぶされている。
大変だな〜とつくづく痛感する。なにがって仕事が沢山あることではなく、スケジュール管理が。Mのリーダーになって初めてイトゥクヒョンの大変さが身にしみた。
もう2時か……明日も早いし、そろそろ寝よ………僕は手帳を閉じ、パジャマに着替えようとジーンズに手をかけた。
バンッ!!!!!!
いきなりドアが開いたかと思うと、そこには枕を抱えたパジャマ姿のドンヘが立っていた。
『ドンヘ、いつも言ってるでしょう。ノックしなさいって。今日はギュヒョンがいないからいいものの…』
『ハンギョンヒョン……寝つけないから、寝れるまで一緒にいてもいい??』
寝つけない!?あんなどこでもかしこでも直ぐに寝れて、受験前日とかでも爆睡してたようなこの子が?
『それは大変。いいですよ。……でも先に着替えさせてください///』
なにを今更だが、いざ面と向かって着替えるのは恥ずかしく、ドンヘを外で待たせてから部屋に迎え入れた。