ハンへ部屋
□恋のつぼみ〜side H〜
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気づいたら恋の始まり だった。
いつからかドンヘに淡い恋心を抱くようになっていた。
最初は出来の悪い弟を慈しむような気持ちだったんだけど、それは徐々に膨れ上がって。
目で追い始めると切りがないと分かっているのに、全力で笑ったり泣いたり怒ったり………コロコロと忙しく表情を変えるドンヘにハマってしまう自分がいて。
いつでも恋の矢をとき放つ準備は出来ているんだけど、もし今の関係すら壊れたら……と思うと、途端に臆病になる自分が邪魔をして、いまだにこの思いを伝えきれずに持て余している。