□時には邪魔が入ってもいいかもね。
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ギュッ……
急に引っ張られたかと思うと、強く抱きしめられた。とっさの事で心臓が破裂しそうだ。
『やっと話せた……やっと触れられた……』
離れていた時間を埋め尽くすみたいに強く、優しく。ヒョンがはいた安堵の息が左耳を掠めて体が不意に熱くなった。
『………2ヶ月って思ってたより長いんですね。久しぶりに帰ったし、あっという間かな、って思ってたんですけど……ヒョクチェ無しだとどうも時間が経つのが遅く感じられて。』
1つ1つの言葉がじんわり心に染みていく。そういえばハンギョンヒョンにこんな風に抱きしめられたのって、久しぶりかもしれない。
『俺も……長かったよ』
意地で雁字搦めにもつれた頑なな俺の心も、ゆっくりとほどて、素直な感情が口の端からこぼれ落ちた。