禁断短編小説

□時には邪魔が入ってもいいかもね。
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適当に手近にあったジーンズとTシャツに着替え、ストールを巻きつけたあと、俺はお気に入りのハットがないことに気がついた。



どこやったんだろ、ニット帽じゃあわないし……普段から部屋をきれいにしておけば良かった。



『ヒョクチェ、これ。』



声を耳にしたのと同時に、ハンギョンヒョンが部屋に入ってきて、目深に俺に見つからなかったハットをかぶらせて微笑んだ。



『ヒョン、どうしてこれを……?』



『中国に行くとき、本当はヒョクチェをポケットにいれて持っていきたいぐらいなんですけど、さすがにそれは出来ないから………ヒョクチェの代わりに連れて行っちゃいました^^無断で持っていってごめんなさい。』



その思考がなんか子供みたいに可愛くて、思わず『何それ^^』と笑みをこぼすと、ヒョンはぷうっと頬を膨らませて『あー!今馬鹿にしたでしょう?』とふてくされた。
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