禁断短編小説

□素直じゃない俺の君へのアプローチ法。
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13人という大所帯のグループだから、2人きりになるどころか、まともに話すことさえままならない時も多い。





でも俺が怒った時や、寝起きで機嫌の悪い時だけは別。アイツは唯一腫れ物と化した俺に突っ込んでいける“最終兵器”として投下され、しばしの2人きりの時間になる。





別に普段から部屋に呼んだりとか、話しかけるとかすれば2人きりになるのは割とたやすいことだけど、素直じゃない俺はそんなことすらまともに出来ない。





だから俺は他のメンバーには悪いが、わざと小さなことにも怒る。ただあんまりし過ぎたらアイツにまで嫌われるから、さじ加減が重要だ。







それにしても遅いな…




いつもなら兄達や弟達の要請を受けてすぐ『ヒチョルヒョンどしたの^^?』と部屋にやって来る、最終兵器がまだ現れない。



…………10分経過。



…………20分経過。




…………30分経過。




静かに部屋で待つこと30分、遂に最終兵器が現れた。
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