禁断短編小説

□THE DAYS BEIND ME
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自分の体を廻る熱が外に解放され、冷たい冬の外気を感じる。

冷気を感じたのもつかの間、ヒチョルヒョンの柔らかく温かい舌が降り、慈しむように、そして時にとても動物的に、傷口を舐められる。



『っ………あぁっ…』




ふしだらな声を上げ痛みからか快楽からか分からない涙が頬を伝う。


ヒチョルヒョンは俺のあげた声を聞き、眉間に皺をよせ、腹立たしそうな面倒くさそうな顔をして、俺にこれ以上鳴かせまいと傷口から唇を離し、まだ鉄の味が残るその唇で強く俺の唇を塞いだ。


息苦しさで、また涙がこみ上げる。
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