Paordy-novel

□煙草も恋も癖になる
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「あ、煙草切れちゃった」

「買い置きはどうした?」

「今のでラスト」

「アンタそんなに吸わねぇから別にいいじゃねぇか」

「そうだけど、無くなったらイヤ」

「じゃあコンビニ行け」

「角の?あそこアメスピ置いてないんだよね」

「いるか?」

「キャメルの気分じゃない」

「赤マルは」

「なんか違う」

「飴でも舐めてろ」

「そーじゃ無いでしょっ!君さぁ空気読んでくれない?」

「は?」

「ここは、口寂しいならキスしてやろうか?って言うトコだよね」

「くっだらねぇ…。知るかよ」

「くだらなくないの!世間一般のベタな期待を君は裏切るつもり?」

「どこの世間が期待してンだよ」

「えー、少なくとも私は期待してるんだけど」

「………。」


「あ、今ちょっとしてやろうかなって思った?」

「思うわきゃねぇだろ。何だテメェ、煽ってンのか?」

「おねだりしてんの」

「ホント我が儘だよな」

「うん、よく言われるよ」


「ネダるならもっと可愛くネダってみろっつーの」

「うゎ、発言がオヤジ臭い」

「テメェもそんなに変わらねぇだろうが」

「それに体して可愛いさを期待するのはどうかと思う」

「あぁ、どうかしてるな。煩ぇし。我が儘だし。可愛いくねぇ」

「でも好きでしょ?」

「へぃへぃ」

「あー、そうやって誤魔化すかな?薄情者め」

「何とでも言え」


「酷いっ、冷たーい」

「でも好きなんだろ?」


「……さぁね」

「テメェも誤魔化してんじゃねぇか。素直じゃねぇなまったく」

「お生憎さま!」

「ハイハイ。オラさっさと行くぞ、車出してやっから」

「どこに?」

「タバコ欲しいンだろ?飯食いに行くついでだ」

「さっすが土方くん!男前っ!!大好きっっ」

「知ってる」



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きっとコレ自分だけが楽しんでる気がするww





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