箱館他CP
□戦場のハロウィン
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榎本軍自称旧幕府軍が蝦夷、五稜郭に着くと松前藩士らはその前にトンズラ。
易々と榎本らは五稜郭に無事、無血入城を果たした
そして28日には松前城奪還の為、一足先に土方を総督とした部隊が松前に向けて行軍を開始。
あと4日程、遅れて向かう事を後悔するとも知らずに…
「太郎ちゃん!お菓子ちょうだい」
開陽丸の中で本を読んでいた松平に、満面の笑みで両手を差し出したのは榎本
「榎本さんなら言い出すと思ってました」
同じく満面の微笑みで松平は、榎本の小さな手の中に飴を一つ落とす
「お二人共、土方君が居ないからと言って知れたらまた怒りますよ」
それを眺めていた大鳥が口を挟んだ
西洋文化では今日はハロウィンである。
大鳥にもそれは知れたが、今は松前奪還の為にこの場に居るのだし。
戦の最中にお菓子を食べる事や、そんな風習を真似るなど土方なら怒髪ものだろう
「休憩中なんだからいーじゃん。圭介はくれないの?Trick or tret!」
「いや、だから持ってないですよ」
『お菓子をくれないと、悪戯するぞ!』と言われた所で、ここは舟の中。
そして戦をする為に居るのだ
「圭介のバーカ」
「あ!ちょっと何するんですか。子供じゃあるまいし」
松平に貰った飴を口に含み。忠告通りに大鳥の手に持っていた本へコーヒーをぶちまけた