榎本他CP

□釜と煤と船と海
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クソ熱いうえに、鼓膜をブチ破るほどの騒音と馬鹿デケェ鉄の塊しか無い機関室

いや、

「ドウシタンデスカ、カツセンセ」

怪訝そうな顔をして。煤だらけのすっかり黒い手袋で気にせず頬を拭い汚れるガキも、
今じゃ既にこの空間の一部と周囲からは認識されているらしい

「気にしねぇでいい」

と言うと、一度更に柳眉を吊り上げたが。直ぐに背中を見せ再び鉄に向き合い始めた


暑さのため一纏めに髪が結ってあるその項が、
物々しい鉄の塊と、煤と、金属音しか無いこの空間の中では、異様に思えるほど白く細く見えた



そして、そこに口つけると

汗と、濃いガキの匂いと、


「しょっぺぇや」


海と同じ、塩っ辛ェ味がした。








「矢田堀せんせぇーーっ!ジジイがセクハラしやがりましたっーー!!!」




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そして勝教授は景蔵先生から大目玉をくらいます。






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