文章Θ

□ラビュー!
1ページ/1ページ

※注意!

・ギャグ。下品。
・遊星が暴走気味、なのにヘタレ。
・なんかいろいろひどい。

以上を踏まえて、どうぞー。



------



付き合い始めて、もうしばらく経つ。

手を繋いだ。キスもした。
この前初めて舌を入れてみた。(どうやらジャックは敏感な質[たち]らしく、頬を上気させて蕩けそうな顔をしていた。時折漏れる溜め息のような声に、俺はドキドキし通しだった。顔にはおくびにも出さなかったが。)

だから、そろそろ先に進んでもいいんじゃないだろうか。と言うか進みたい。ジャックとヤりたい。

しかしどうやって、そんな雰囲気に持っていくんだ?



-----



「ん、……ふ」

ちゅ、ちゅ、と濡れた音が狭い室内に響く。唇を潤すように舐めてやれば、間近に見える長い睫毛がふるりと震えた。
触れるだけのキスで、もう蕩ける準備が始まっている。もっと先に進んだら、ジャックはどんな反応を返すのだろうと思うと、胸の高鳴りが加速する。そして俺の分身も(以下略)

「ゆうせぇ…」

「ジャック……、あn」

「今日のおやすみのキスは…ちょっと激しかった、ぞ?」

「へ」

… お や す み の キ ス ?

俺にしては随分間抜けな声が出てしまったと思うが、しかしそれどころではない。
諸々の都合のため(ぶっちゃけ欲望のため)、二人でベッドに入ったらキスを、習慣付けるように贈っていたわけだが、ジャックはそれをおやすみのキスだと認識していたらしい。
なんたる誤算!どちらかと言えば“おはよう”(アレ的な意味で)のキスのつもりだったというのに…!

「遊星?寝ないのか?」

「…寝ます……」

完全に寝る体勢になっているジャックに声を掛けられれば、俺もそれに倣う以外、選択肢は無かった。



-----



『ジャックに嫌われるようなことはしない』が大前提だったため、ゆっくり優しく侵食していくつもりだったのだが、どうやら言葉ではっきり伝えたほうがいいようだ。
とはいえ、口下手な俺にロマンチックな台詞は言えるはずもない。さて、どんな感じで伝えようか。

そうだな。一般的には、

『キス以上のことがしたい』
『先に進みたい』
『ジャックとシたい』

…この辺が一番妥当だ。しかし、あれで鈍いところがあるジャックに『何を?』と聞かれたら恥ずかしい(だってそうしたら説明しなきゃならない)し、勘違いしたジャックに組み敷かれでもしたら困る。だって力はほぼ互角(ややジャックが上)なのだ。危ないじゃないか。
俺はジャックに抱かれたいのではない。あくまで抱きたいんだ!

…そうしたら自分が上、を主張しつつ、分かりやすくて心に響くような台詞を……あ。

『お前の尻に突っ込みたい』

……えっと…うん…流石に駄目だな…。確かに分かりやすいが、心に響きすぎてきっとジャックは固まるだろう。そして全力で拒否するだろう。それは困る。
俺はジャックを愛でたいだけなんだ。万が一身体目当てだと思われでもしたら、俺はしばらく立ち直れないかもしれない。

さて、どうしたものか……。


-----


〈そして翌日の夜〉


「ジャック、俺は…お前が淫らにかわいく啼く姿が見たい!!」

「………遊星。お前……頭大丈夫か?」

頭の心配をされてしまいました。



終。



------
ジャックのことがすきすぎて悶々とする(そして血迷う)遊星。
ジャックならきっと、ちゅーして流れで押し倒せば流されてくれちゃうと思いますがね。(笑)



Black

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ