文章♯

□affection
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※ぬるいですが、18禁とさせていただきます。
※無理矢理系。












ほとんど慣らしていない蕾に、ティトレイは自身を突き入れた。プツリという音がして、そこが切れたのがわかった。
当然だ。まだ指が一本入るくらいにしか解されていなかったのだから。

「ヴェイグ…動くぜ?」

「やめ…ッ、痛…あぁっ!」

悲痛な声が部屋に響いたが、ティトレイは動くのを止めなかった。ヴェイグの顔が苦痛に歪んでいるのを見て心がズキリと痛んだのも、気づかないフリをした。

「あ、あっ!うあぁっ…!」

ヴェイグはシーツをきつく握り締めて、痛みに耐えていた。生理的な涙がシーツに染みを作っている。

「やぁ…あっ、ひぁっ!?」

ティトレイがある一点を突くと、ヴェイグが高い声をあげた。萎えていた性器も反応を示した。

「ココ、か?」

「ひぅ…!や、あぁんっ!」

そこばかりを集中的に攻めると、ヴェイグの身体がビクビクと跳ねて、結われていない蒼銀の髪がシーツの上で波打った。

「はっ…ふぁっ、あっ!」

お互いに限界が近いのを悟って、ティトレイは律動を激しくした。ヴェイグが一層高い声で啼く。

「うぁっ、あぁぁっ…!」

「くっ…!」

ヴェイグが達した時の締め付けで、ティトレイもヴェイグのナカに精を放った。
力を失った自身をずるりと抜くと、ヴェイグがふるりと身体を震わせた。

「…ヴェイグ」

ティトレイが名を呼ぶと、ヴェイグはうっすらと目を開けた。その瞳は涙で濡れていて、ティトレイは激しい罪悪感に襲われた。


こんな風に泣かせたかったわけじゃなくて。
こんな風に傷つけたかったわけじゃなくて――。


「ヴェイグ…すまねぇ」

ぽたりと、温かい雫がヴェイグの頬に落ちた。

「すまねぇ…すまねぇ、ヴェイグ…!」

罪悪感が涙となって流れ落ちる。ティトレイはそれを拭いもせずに、ヴェイグに謝り続ける。
そんなティトレイを、ヴェイグは優しく抱きしめた。

「ヴェイ、グ?」

「もう謝らなくていいから…泣くな」

「でもよぉ…!」

「いいから…こんなことをしたわけを聞かせてくれないか?」

ヴェイグの手が、優しくあやすようにティトレイの背をぽんぽんと叩いた。
ティトレイの気持ちが、堰を切って溢れだす。

「好きなんだ……好きなんだよ、お前のことッ」

その声色は、どこか懺悔のようであった。

「傷つけたかったわけじゃねぇんだ…。でも、お前とクレアが楽しそうに話してるのを見たら、おれの居場所なんかねぇんだ、って思って…そしたら、もう止まんなくなって…」

「……」

「本当、ごめんな…」

そう言って、ティトレイはヴェイグの涙を指で拭った。

「…ティトレイ。オレがフォルスを使ってまで逃げようとしなかったのは、どうしてだかわかるか?」

「、え…」

確かに、ヴェイグの身体を縛ったりはしていなかったのだから、逃げようと思えば逃げられたのだ。その身体を組み敷くことばかり考えていて、他のことなど気にもしなかったのだと、今更気が付いた。

「オレも、お前が…好きだ。確かに抵抗はしたが、それは無理矢理が嫌だっただけで…」

「ヴェイグ…」

「クレアのことは、好きだ。でも、それは家族に対する『好き』で、お前のとは違う…」

普段多くを語らない彼が、必死に想いを伝えてくれている。現金なやつだと笑われるだろうか。けれども、ティトレイはどうしようもなく嬉しかった。

「ヴェイグ…ありがとな」

ティトレイが泣き笑いをすると、ヴェイグもふわりと微笑んだ。
それからそっと唇を重ねた。啄むような優しいものだったが、幾度も幾度も、想いを伝えるように口付けあった。




身体を清めた後、二人は手を繋いで、同じベッドで眠った。その繋がれた手は、まるで通じ合った二人の想いを表しているかのようだった。



END



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