Swёеt
□誘惑
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「良し。本日の部活はこれで終了だ!
では、皆で片付けをしようではないか!」
お客様が帰られた後、俺は皆に収集をかけ、そう告げる。
だが鏡夜と先輩方はそれぞれ用事があり、部が終わり次第に直ぐに帰られたので
実際には、俺とハルヒと双子の4人しかいない。
『オッケー!じゃあ、僕らは残ったお菓子を下げてくるよ。』
「? お、おぉ。」
俺はてっきり、最初に返事をしてくれるのはハルヒだと思っていたのだが、意外にも光と馨だったので、内心驚いた。
いつもなら片付けを面倒くさがる光と馨が、自ら片付けを嫌がらずに、寧ろ引き受けるなんて…
そんな俺の只ならぬ不安をよそに、光と馨はさっさと準備室に、残ったお菓子を持って入っていった。
「どうしたんだあいつらは…熱でもあるんだろうか?」
「何か怪しいですよね…何も企んでいなければ良いんですけど。」
俺が呟くと、俺の隣にいるハルヒも同じ意見を言う。
「ははっ!確かに。
それにあいつらがいたんじゃ、二人っきりにもなれないしな?」
俺はワザと、ハルヒの顔を覗き込みながら聞いてみると
「し、知りません!///」
ハルヒは頬をピンクに染めて、俺にそっぽを向いた。
そんなハルヒの抵抗も、俺は可愛く想う。
「ごめんハルヒ!だから、こっち向いて?」
ハルヒの機嫌が損ねてしまったので、俺はハルヒに謝って、こっちを見て欲しいと言ったが
「嫌です!」
ハルヒはまだそっぽを向いたまま、俺に返答を返した。
「お願いっ!」
だが、俺は諦めない!
俺はハルヒに再度お願いすると、ハルヒは少し黙った後に
「‥‥しょうがないですね。」
そう言って振り向いてくれた隙をついて
―ちゅっ―
俺はハルヒの唇に、軽くキスをした。
「っ!?////」
キスをすると、ハルヒの顔はさっきよりも色が付き、俺を驚いた目で見てくる。
「ハルヒが可愛いのがいけないんだもん♪」
そう俺が言うと
「〜〜い、意味が分かりませんっ!///」
またハルヒはそっぽを向いたので、俺はハルヒを後ろから抱きしめる。
「せ、先輩!光たちが来たら…」
抱きしめると、俺の腕の中であたふたし始めるハルヒ。
「すぐ終わるから…」
―ピクンッ!―
「ぁ!///」
俺はハルヒの首に軽く噛みつくように吸い付き、ハルヒの白い首筋に赤い印をつける。
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