Νοvёl

□傍観者
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ホント、世の中バカばっか。



昔ほどじゃないケド

今でもたま〜に思っちゃったりするんだよね。



でもさぁ〜




最近僕の中で

その『バカ』にインプットされてきたのが

光なんだよね〜








「あ!馨!ハルヒがいたぞっ!」


朝登校すると、光は必ずと言って良い程に、最初にハルヒを探す。


「うん。話しかけてきなよ光。」


「おう!馨も行こーよ!」


光はハルヒへの気持ちを自覚してから、ハルヒと2人っきりは苦手になったみたい。

でも、ここは心を鬼にする僕。


僕は首を横に振って、光の肩を叩いた。


「僕は遠慮しとくよ。まず光は、二人に馴れなきゃね〜?」


僕は、にっと笑ってみせる。


「うっ…わ、分かった…」



光はギクシャクしながらも、ハルヒに近づいていって、何とか話してるみたい。


ハルヒは殿と付き合ってるけど、僕はかんけーないと思うんだよね。


だって、まだ光がハルヒを好きなら、陰ながら応援するのが弟じゃない?



僕はその光の微笑ましい行動に、ついつい笑ってしまう。




光は、ハルヒに関してはスッゴいバカになる。


子供みたいに、ハルヒを見つけると笑顔になる。



ほーんと、バカになっちゃってさ。


まぁ、僕も光に関してはバカになるけど、それは今は置いとこうかな。





でも光には、最大の難関がある。






「ハールヒー!アーンド光馨〜!」


ちょうど、その難関がやってきた。


ハルヒは光に向けていた視線を殿に向けて、顔を少し赤らめ始めた。
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