ぷれぜんと
□2人で過ごす一時を
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「〜♪〜♪♪」
「‥‥」
「〜♪〜♪‥‥ふふっ。」
「‥‥ハルヒ?」
「ん?何お父さん?」
「‥‥何でそんなにご機嫌なの?」
お父さんに呼ばれて、自分は、押し入れを開けて洋服を選んでいた手を止めて、振り返った。
そして自分のことを上から下まで見ながら、そんな質問をしてきた。
―どきっ!―
「Σえっ!?べ…別に普通だよ?」
正直、そんな質問に驚いてしまった。
やっぱり、お父さんは女の自分よりも目ざとい…
「‥‥ならいいケド?」
最後の『?』が気になったけど、何となく…ううん、間違いなくお父さんは感づいてる。
冷や冷やしながら、自分はお父さんに聞いてみた。
「…何でそう思ったの?」
「だって、さっきからハルヒ、鼻歌歌いながら服選んでるんだもん。」
「Σ?!///」
は…鼻歌!?
じ、自分は鼻歌を歌っていたの!?
そう聞いて自分は恥ずかしくなって、顔が熱くなるのを感じた。
‥‥めったに鼻歌なんて歌わない自分が、何故無意識に歌ってしまうほど気分が良いかというと
今日が『Xmas eve』だから。
正直、Xmasなどの季節のイベントには興味無かったけど
今年は自分にとって
特別なXmas。
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