Swёеt
□理性
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「ね〜鏡夜先輩!殿、夕方の何時に待ち合わせなのか言ってなかった?」
光は鏡夜の上着の裾を引っ張り、駄々をこねる子供のように聞いている。
「俺はあいつら2人の色恋沙汰には興味ない。よって聞く気も皆無だ。」
あっさりと言った鏡夜に文句をたれる双子に対して、俺は小さくガッツポーズを決める!
「しょうがないよ光。第一、もう時間帯遅いしさ。行っちゃったんじゃない?」
その馨の案に、皆が賛同した。
結局あいつらは、ここの近くのデパートに行くことを速攻で決め、さっさと公園を出て行った。
「一体何だったんだ、あいつらは…」
俺はあいつらが去った後を目で見やり、ため息をついた。
「ぁ…あのっ、先輩…」
すると、下からハルヒの小声が聞こえて、俺は俯き見た。
「どうかし…」
『どうかしたか?』と聞きたかったが、その言葉を、俺は思わず飲み込んだ。
何故なら、ハルヒの服は俺が押し倒したときに乱れてしまったらしく
鎖骨が見え、その乱れ方が一際ハルヒの白い肌を色っぽく見せていた。
そして、俺がハルヒを押し倒しているというこのシチュエーション。
‥‥ヤバッ
どうしよっ…
俺が自分の今膨らんでいる気持ちに焦っていると
「た、環先輩…?」
そうハルヒに呼ばれて意識を戻したけど、そのハルヒの表情が、また俺の気持ちを急速に早めた。
ハルヒ自身も、この状況にドキドキしてくれているのか、頬を赤く染めて、上目使いに俺を見つめてきていた。
そんな余りにも可愛いハルヒを見て、俺は…
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