Swёеt
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欲しいモノ
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「‥‥もう、そんなコト言ってないで離して下さい。早く体を温めないと、自分風邪引いちゃいますよ。」
環先輩の胸を軽く押して抵抗すると
「じゃあ、俺がもっとハルヒを温めてあげる。」
そんな言葉が降ってきた
「え?」
顔を上げると、そこには環先輩のにこっと笑った顔があった。
その笑顔に、嫌な予感を感じた瞬間
―ピクン!―
「ひゃっ!?
た、環先輩!?///」
先輩の顔が近づいたと思ったら、自分の首にキスをしてきた。
「せ、せん…っ!///
ふざけないでくださ…っ!///」
そう自分が抗議している間も、キスの雨が続く。
環先輩に抱き締められて、体の自由がきかなく抵抗出来ないまま、環先輩のキスは首に集中する。
「んっ!せんぱ…だめっ…っわ?!」
いきなり、環先輩が体重をかけて自分に倒れ込んできたので、自分は驚いて声を上げてしまった。
―ぼふんっ!―
「…?」
背中に柔らかい感触があると思うと、それはベッドだった。
多分…環先輩のベッド。
「い、何時の間に…?!」
何時からベッドの方に、自分たちは移動していたの!?
そう考えた時、自分は気づいた。
「…環先輩?」
自分は、今まさに自分を押し倒している環先輩に、いささか冷ややかな目をして聞くと
「…ち、違うぞ!?
ハルヒって抵抗するとき後ろに後ずさるから、自然とベッドに向かって…って、信じられない?」
一生懸命言い訳を連ね、最後はえへっと可愛い笑顔を作る環先輩を見て、自分は確信した。
「信じられません!」
―ガーン!―
「Σぇえっ!?」
絶対にこの人は、確信犯だっ!
自分がきっぱりと断言すると、環先輩はショックを受けたみたいだった。
だけど、自分は環先輩のベッドを濡らしたくなくて、また少し突き放した言い方をした。
「も〜退いてくださいよ!環先輩のベッドも濡れちゃうじゃないですか!」
環先輩に腕を抑えられて身動きが出来ないため、自分は先輩を軽く睨みつけて、離すように言う。
でも環先輩は
「良いよ濡れても。
今からもっと濡れるから気にならなくなるよ。」
そんな爆弾発言をした。…満面の笑みで。
―どっかぁあっ!―
「なっ!!?/////」
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