Swёеt
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贈り物
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「な、なんだよぅ!みんなしてっ!
‥‥ハッ!もしや…お前ら、俺の幸せを妬んで…!?」
『あーハイハイ。そういうのはホントいらないから。』
「寝言は寝て言え環。」
―ガーン!―
‥‥‥何だかすごい言われよう。
環先輩は、光たちと鏡夜先輩に突き放されて、ショックを受ける。
…何でこの人は、すぐに調子に乗るんだろう。
部活が終わって、環先輩に催促された通りに、お弁当をプレゼントに決めた自分は、早速好きなおかずを環先輩に聞いていた。
でも‥‥‥
「環先輩の好きなおかずは?」
「うーん‥‥あっ!」
しばらく考えていた環先輩は、思いついたようにこう言った。
「キャビア!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
おかず…なのだろうか
当然自分は
「却下。」
そんな物を食べたことすらないのに…用意出来るはずがない。
…なのに環先輩は
「じ、じゃあラザニア!」
「‥‥‥環先輩?お弁当の意味、分かってます?」
「えっ!?」
本人意識してないのか、自分に無理難題を押し付ける。
環先輩は、自分の発言の意味が分からずおどおどして
「じ…じゃあじゃあ!日の丸弁当っ!」
「‥‥‥それはずいぶんと、かけ離れましたね。」
…もう何も聞くまい。
「もう良いですよ。適当に作っていきますから。」
自分は環先輩を適当にあしらって話を進めると、環先輩は悲しい顔をして自分を見つめてくる。
「えっ!?ハルヒ!?日の丸弁当は!?」