Swёеt


贈り物
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ちょっとシュンとした顔を見せる環先輩の顔を見て、この人は冗談じゃなく本気で言っているんだと分かった。


「‥‥‥そんなので、本当に良いんですか?」


「うん!!」


「…環先輩って」



欲の無い人だよなぁ…



「ん?」



次はキョトンとした顔を見せる環先輩。

本当に、ころころとすぐに表情が変わって、面白い人。

ついつい、こっちが笑ってしまうほどに。

でも、そんな所が可愛いと思ってしまう自分がいる。




「…いいえ。そんなのでいいなら、喜んで作ります!」


「ほ、ホントか!?」



今度は、笑顔になる環先輩。

その笑顔につられて、また自然と自分も笑ってしまう。



「勿論。」


「‥‥‥ハルヒっ!」


―ぎゅっ!―


「わっ///」


環先輩が自分の名前を呼んだかと思うと、いきなり抱きついてきた。



‥‥お客さんが居なくて良かった…



「俺、今から誕生日が楽しみっ!」


「先輩…///」




『…あの〜?お取り込み中悪いんですけど、目の前でいちゃつくの止めてもらえますかー?』


環先輩の腕の中で横を向くと、嫌そうな顔をした光と馨がいた。


その光たちに対して、子供みたいなことを言う環先輩。


「ハッハッハ!僻むなこのひねくれ双子!俺はついに…ついにハルヒのお弁当を食べることが出きるんだぞっ!」



【アナタ!アイシテル
↑(エプロンハルちゃん。勿論、環の妄想。)



「環先輩…」


顔を上げると、自分を抱きしめたまま目を細め、自分の世界に陶酔する環先輩がいた。


「お前の憐憫をそそるような頭は、いつまでたっても進歩しないんだな。」


気づくと、鏡夜先輩が光と馨の後ろに立っていた。
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