Swёеt
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理性
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今日は俺にとって、待ちに待った日だ。
‥‥そうっ!!
第二日曜日の今日は、ハルヒとの久々のデートっっ!!!
そして俺は現在、待ち合わせの公園のベンチに座り、ハルヒを待っている。
恐らくまだハルヒはやって来ないだろう。
何故かというと、今は待ち合わせ時間の、ちょうど一時間前だから。
この日の為に…俺とハルヒは、どれほどの時間を費やしただろう?
お互いに学業も忙しいため、前にデートしたのはもぅ二ヶ月も前のこと。
学校の日は部活以外に逢う時間もなく、まして部活の時に話をしていると、必ずと言って良いほど光と馨が邪魔をしてくる。
更には休日に電話をして、デートプランを決めようにも、殆どの確率で話し中。
ハルヒに後で聞いたところ、ずっと部員達からの電話がひっきりなしできていたみたいで、繋がらなかったらしい…。
そんな障害がありながらも、ようやく…ようやくハルヒとのデートにこぎ着けたのだっ!!
俺は何だか泣けてきて、袖で涙を拭うと、何故か周りの人たちが頬を染めて俺を見ている。
そんな周りの状況にかまえるほど、俺に余裕は無かった。
だって…
本当に楽しみだったから
この日の計画を立てているときに見た、ハルヒの笑顔
『楽しみですね!』
あの時の笑顔を思い出すだけで、一時間なんてあっという間だ。
そう思っていたとき
「…環先輩?」
え?っと思って振り返ると…
まだ来るはずのないハルヒが、俺の隣に立っていた。
「は、ハルヒ!?」
俺は驚いて、思わず立ち上がった。
確かにハルヒが早く来たのにも驚いたけど、それよりも
ハルヒの格好が…余りにも可愛くなってて、驚いた。
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