100題2

□いつかくるきっとくる
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「世界が幸せで溢れているなんて思ってないけど、でも、幸せを求めている世界であると思う。
そして幸せを求めた一人が幸せになると、別の誰かが不幸せになる。だからこの世界は幸せで溢れる事が無いのだ。
そもそも幸せを求めて幸せを感じると言う事は、幸せでない事を不幸せに感じると言う事で、詰まるところ、幸せを求める行為が不幸せに続いていると言っても過言では無いと言う事である。
しかし人と言うのはその真理に行き着いたとしても、やはり幸せを求めてしまう生き物であり、その為、欲深いなどと嘲笑される。
だが罪深い生き方をしてしまう。結局人とはそう言う生き物だと言うことがこの行為によってよくわかる。
だから世界はいつまでも幸せに溢れる事が無いと言う事が結論として言う事ができ、幸せになる事ができた人間の為に誰かが不幸せに今現在なってしまっていると言う事なのだ。」

私がそう言いきれば、今まで静かに話を聞いていた不二君は、にっこりと微笑んだ

「フラれた人を好きになった言い訳と、相手に付き合っていた人がいてフラれた言い訳としては、幸せって単語を使ってよくできていたけど、結局話が最初に戻ってるね。二十点。」



「…………そうですか。」







いつかくるきっとくる
(私が幸せになれる日が(泣))

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