水下

□明日も共に
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帰り道の公園で、二人座っていた。

隣りに座っている鳳が突然肩に寄り掛かってきて、そちらを見れば、鳳はこちらを向いて俺に笑いかけた。
とても心安らかな、天使の様な笑顔を。

「ねぇ。日吉、…俺、今、今死んだら、どうなるかを考えてたんだ……。」
「ああ。」
「そしたら、俺と日吉はばらばらに別れるんだろうなって、……そう思ったら、………俺、死ぬのが怖くなった。」

始めに見せた笑顔は、崩れていき、代わりに涙がぽたり、ぽたりと零れていった。


「俺は…離れたくないよ、日吉……。」
握る手は小刻みに震えていて、涙は止まること無く流れている。

「悪い。」
「日吉が謝る事なんて無いのに。」
苦々しく俺が謝ると、涙で濡れた顔で鳳は無理に笑った。



分かってるんだ。俺もコイツも、ずっと一緒にいられない事を、先に進んでも、ここで止まっても結果は同じだって事を。


出来ることは願う事だけ、ただ僕らは願う。







明日も共に
(いつまでも居たい。)
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