水下

□ストロベリーケーキ
1ページ/4ページ





#ストロベリーケーキ




放課後の部活動、それ自体はなんら変わりは無いのだが、
「(なんか足りない気がする。)」
別にコートがおかしい訳でもない。
何だろう?と、全体を見回してみる………が、いつも通りに、真田副部長は「たるんどる!」と怒鳴っていて、柳先輩はデータを取っていて、仁王先輩は「プリッ」と言ってペテンをしていて、柳生先輩は………(いつも何してんのか分かんねー)、ジャッカル先輩は真田副部長の怒鳴り声にびっくりしていた。
「………あ!丸井先輩が居ねー。」
足りないモノに気付く、だが、何故居ないのかが解らなかった。
「ジャッカル先輩、丸井先輩ドコっすか?」
ダブルスの相棒なら知っているだろうと思い、休憩しているジャッカル先輩に聞いてみる。
「丸井?知らねえけど。」
「役に立たないっす。」
「!!」
ジャッカル先輩は全く役に立たなかったので、同じクラスの仁王先輩に聞きに行く事にした。
「仁王センパーイ、丸井先輩知らねーすか?」
「丸井?家庭科室でケーキの作り方教えてた様な気がしたのう。」
「かてーか?」
どうやら、丸井先輩はケーキを作る腕を買われ、作り方を教えているらしい
「そろそろ終わる頃だから、迎えに行ってやろう?」
仁王はそう言うと、そちらに、足を向けた。
「あ!じゃあ、俺が行きます!」
「そうか、なら頼むぜよ。」
「はい!」
せう答え、俺は一目散に家庭科室へと走り出した。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ