MSCアナザ-エピロ-グ〜SUMMER Ver.〜

□初めての夜
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津田沼が"心の拠り所"に
なってくれると解ってから、
桜子は船橋の"執拗なアプロ−チ"が
苦にならなくなっていった。

津田沼とは毎晩の様に電話をし、
週末の度に会う様になった。

といっても二人きりではなく、
時には明日香、時には誉田、時には矢切と、
いつも誰かと一緒であった。

そんな関係が1ヶ月程続いた、
6月末の土曜の夜。

この日桜子と津田沼は、
初めて二人だけで会う約束をしていた。

きっと津田沼にしてみれば、
デ−トという意識は無かったであろう。

しかし桜子にとっては、
津田沼の顔を見ている時が一番の幸せだった。

そして二人は初めて二人だけで食事をし、
映画を観るという、
お決りのデ−トコ−スを辿った。

しかし鈍感な津田沼は、
桜子の手を握ろうとはせず、
桜子の方から握る事も出来なかった。

映画を観ていた時も、感動的な恋愛映画に、
桜子は不覚にも涙したが、
幸か不幸か、津田沼はそれに気付かなかった。

そして午後11時。
気が付くと、二人はラブホテルの前にいた。

恥ずかしくなった津田沼は、
慌ててそこから立ち去ろうとするが、
桜子の「行かないで、津田沼くん!」
という声に足が止った。

振り返った津田沼が「桜子さん…」と呟くと、
桜子は「津田沼くん、もう解ってるでしょ?
私が、何を求めてるのか…。
お願い、津田沼くん!
今夜は、帰りたくないの!」
と言い、津田沼に抱き付いた。

津田沼は、桜子の告白に戸惑いながらも、
彼女の真剣な表情に押し切られ、
桜子と共にホテルの中へ入っていった。

しかしその瞬間を、
偶然矢切と由貴緒に目撃されてしまう。

そんな事とは知らない二人は、
受け付けを済ませると、
指定された部屋のドアを開けた。

すると桜子は、「ねぇ、津田沼くん…。
私の事、どう思ってる…?」と、
意味深な言葉を津田沼に投げ掛けた。

津田沼が「どうしたの、桜子さん?
急に、そんな事言われても…」と、
今迄と全く違う桜子に戸惑っていると、
桜子は急に「もう、じれったいわね!!
ここまで来てまだ解らないの!?
私を女として、
好きか嫌いかって訊いてるの!」と、
半ばキレ気味に津田沼に迫った。

しかし津田沼は、
「そんな事言われても、今迄桜子さんの事を、
そんな風に見た事なんて無かったから、
何て答えたらいいのか…」と、
はっきり答える事が出来ない。

すると桜子は、遂に耐えられなくなり、
「いい加減にして!!
津田沼くん、私はあなたが好きなの!
離れたくないの!」と、
遂に津田沼への想いを口にしてしまう。

呆気にとられ、何も言えずにいる津田沼に、
桜子は更に「ごめんね、津田沼くん。
あなたにその気が無いのは解ってるわ。
ずっと空っぽだった心を、
あなたに埋めて欲しかったの…。
仕事が上手くいってない訳じゃ無いの。
子供達はみんな私を慕ってくれてるし、
困ってる同僚もこの間の船橋先生くらい。
でも何故か満たされなくて、
時々大学が懐かしくなって、
その時ふと、津田沼くんの事を思い出したの。
そしてその瞬間、
満たされなかった理由が分かったの。
それは津田沼くん、
あなたに会えなくなったからなの!」
と、心の空白は、
津田沼と離れた所為である事を告げた。

すると彼も又、「僕も同じだよ。
卒業こそしたけれど、
職員として大学に残ったから、
まるで僕一人だけが取り残された様で、
毎日が空虚な生活だった。
知ってる後輩は、
もう矢切さんくらいしか居ないし。
そんな時に、
桜子さんからのメ−ルを見たんだ。
僕もその瞬間、空虚の理由は、
桜子さんと離れたからだと解ったんだ…」
と答えた。

しかし津田沼は更に、「きっと僕も、
桜子さんの事が好きだとは思うんだ。
だけどそれが、
女性として好きなのかどうかは解らない。
単なる性別以上の友情でしか
無いのかも知れないし、
例えそれが恋だとしても、
そもそもこんな僕が、
桜子さんに相応しい男なのかどうか…」と、
自身も桜子を想っている事こそ認めたものの、
生来の優柔不断さが邪魔をして、
そこから先の一歩が踏み出せないでいた。

すると桜子は、最早我慢が限界に達し、
「何よ、津田沼くんの意気地無し!!
ホントに私の事が好きなの!?
ホントに好きなら、もっと私を見て!
私を、もう友達なんかじゃなく、
一人の女として見て欲しいの!」
と津田沼に凄んだ。


そして更に、
「こんな事、女の私に言わせる気?
私は、あなたに抱きしめられたいの!
二人が二度と、離れられなくなるくらい!
私を、あなただけのものにして欲しいの!
私は、あなただけのものになりたいの!
私はずっと、あなたの傍にいたいの!
私が一番好きなのは、誰よりも何よりも、
津田沼くん、あなただけなの!
あなたが、私の一番の宝物なの!」と叫ぶと、
呆然としている津田沼の右腕を掴み、
その儘ベッドの上へ倒れ込んだ。

そして二人は全てを脱ぎ捨てると、
桜子はその意外に豊満な両の乳房で、
津田沼の硬直した上に鬱血して
赤黒く反り返った"分身"を優しく包み込むと、
更にその先端を咥えながら、
乳房をゆっくり上下に動かし始めた。
桜子からの思いも寄らない行動に、
津田沼は顔を真っ赤にさせながら、
「桜子さん…、だ、駄目だよ…。
急に、突然、そんな事…」とうろたえるが、
桜子はそんな戸惑う津田沼に
不敵に微笑みながら、
「ふふ、こんなに元気いっぱいなくせに、
何言ってるの…?
いいのよ、緊張しないで、
固いのは、あなたのココだけにして。
あなたの中に溜まってるモノを、
私の体に、全部ぶつけて。
そして、一滴残らずぶちまけて……」と返し、
津田沼の破裂寸前の分身を
両の乳房で抱え込みながら頬張るのだった。

そして「津田沼くんのココ、
とっても太くて、硬くて、たくましくて、
ホントに今にもはち切れそう…」
と囁きながら、
乳房を上下させ続ける桜子に対し、
津田沼は生れて初めて味わう快楽に我を失い、
「うっ…、さ、桜子さん…、
あ、あっ……!」と叫ぶと、
忽ち桜子の乳房から上を真っ白にしてしまう。

"桜子を汚(けが)してしまった"
という思いから、何も言えずに俯く津田沼に、
桜子は口中を津田沼の
"男の証"でいっぱいにし、
そしてそれを飲み干すと、
更に口内には収まり切らない程
大量に吐き出された"男の証"を拭いながら、
「そんな顔しないで、津田沼くん…。
私の事、"誰とでも寝る女"だと思って、
軽蔑したかったら、してもいいのよ…」
と言った。

津田沼はすかさず「そんな事、思ってないよ。
ただ、こんな事、初めてだったから……」
と首を横に振ると、桜子は優しく
「私も初めてよ。
津田沼くん、あなたみたいな優しい人は…」
と答えた。
津田沼は「そんな事無いよ。
ただ優柔不断なだけだよ…」
と尚も首を横に振るが、
桜子もそれに対して首を横に振り、
「そんなに自分を悪く言わないで…。
私だって、優しくされる事に慣れてないの…。
私はいつも、獣の様に貪られては、
捨てられるだけだったから…。
だから私には、あなたが一番優しい人なの…」
と呟いた。

そして更に桜子は、
「ねぇ、お願い…、津田沼くん……。
胸と口だけで終りなんて言わないで、
早く…、来て…、私の中へ……。
もっと…、深く…、私の…、一番奥まで……。
私の全てを、あなたにあげたいの…。
だから、お願い、津田沼くん…。
あなたの全てを、私に感じさせて……。
私、あなたとなら、例えどうなっても、
絶対悔んだりしないから……」
と津田沼に囁いた。


そして津田沼は、「桜子さん…」
と呟きながら桜子を強く抱き締めると、
桜子の秘部へと膨張しきった分身を突き刺し、
二人は一つになった。
そして桜子は「はぁ…、あっ……、
津田沼くん……、す、凄い……。
こんなに、凄いなんて、思わなかった……。
今までの、他の誰とも違う……」
と悦びの声を上げた。
夜の静寂の中に、津田沼の荒い息と
桜子の喘ぎ声だけが響いていた。

更に二人は、桜子が上になったり、
そして後ろからと、
体位を変えながら行為を続け、
津田沼は我を忘れたかの様に猛り狂った
"もう一人の自分"を、
激しくピストン運動させながら
"桜子の中"へと突き刺し続け、
桜子はその度に、
「あっ…、あっ…、あん……。
津田沼くん、凄すぎて、
私、おかしくなっちゃう…。
あなたの魂が、私の中で暴れてる………」
と悦楽の頂点に達しようとしていた。
そして津田沼は遂に絶頂に達し、苦しそうに
「桜子さん…、僕、もう、我慢出来無い……」
と呟いた。
そんな津田沼に、桜子は優しく諭す様に、
「いいのよ、津田沼くん…。
我慢なんかしないで、私の中に、
いくらでも、何度でも出しつくして…。
私の肉体(からだ)を、
あなたの魂でいっぱいにして………」
と応えた。
すると津田沼は、その言葉に安心して、
緊張の糸が切れたのか、気絶寸前の表情で
「さ、桜子さん…、で、出るっ……!」
と叫ぶと、桜子の体内めがけて、
まるで思い切り振った
シャンパンの栓を抜く様に、
"男の証"を勢い良く大量に放出した。


息も絶え絶えになりながら、
済まなそうに目を閉じる津田沼とは対照的に、
桜子は、全身を白濁液塗れにしながら、
「ホントに凄い、津田沼くん…。
こんなに、熱くて濃い"あなたの魂"、
いっぱい出してくれて、私、嬉しい……」
と、恍惚の表情を浮べていた。
そして、
力尽きて横たわろうとする津田沼に対し、
「まだ、終わっちゃ駄目よ…。
初めてなら、もっといっぱい出るでしょ…?
あなたの匂いが染み付いて取れなくなる位、
もっとあなたの全てを、私に注ぎ込んで…。
私の全てを、あなたで上書きして欲しいの…。
あなた以外の全てを、忘れさせて欲しいの…。
もう、あなたしか、感じたくないの……」
と囁くと、
津田沼の分身を再び両の乳房で挟み込んでは、
頬張り続けた。
すると、
ぐったりしかかっていた分身は又も膨張し、
何度目かの絶頂を迎えた証である白濁液が、
がっちりとホ−ルドされた
桜子の胸部へと向かって発射された。
桜子はそれを拭おうともせず、
「津田沼くん、
あなたってホントはタフなのね…。
さっきあれだけ出したのに、
まだこんなに出るなんて、
あなたってホントに底無しね……」と、
ホ−ルドされた胸部から漏れ零れる
"男の証"を眺めながら笑みを浮べて呟いた。
そして更に、何発も放出した分身を
再び自身の秘部へと押し当て、
「まだまだ、出して貰うわよ…。
津田沼くん、覚悟はいい…?」と問うが、
最早全身のエネルギ−が
分身のみに集中している津田沼には、
それに答える気力は無かった。
そして津田沼は、振り絞る様に桜子に
"男の証"を放出し続け、
桜子はその度に
「もっと…、もっといっぱい出して…。
ずっとこのまま、
あなたと繋がっていたいの…。
もう、一秒だって、離れたくないの……」
と悦びの声を上げ、
夜は更けて行くのだった。
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